老子の格言『授人以魚 不如授人以漁』から思うこと

老子の格言で、『授人以魚 不如授人以漁』という言葉があります。

「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という話で、

「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という考え方です。

 

 

大切なことですが、教える側として付け足すなら2つあります。

ひとつは、「飢えている人の現状理解」。釣り方を学べないほど、肉体的・精神的に弱っていたり、
完全にやる気・自信を失っている状態では、教えることもままなりません。

相手の立場にたって、どういう心理状態か、意欲的に学ぶ状況にあるかを注意深く見る必要があります。
状況によってはどちらも大切なことで、時には先に魚を与える方法もあると思います。
勉強でいうなら、定期試験に出やすい問題を教えたり、先輩などから定期試験の過去問を見せてもらって勉強したりということですね。

もう一つは、「飢えている人を信じる気持ちの欠如」です。
飢えている人が自分で釣り方を編み出す機会を奪っている。
飢えている人が、ちょっとしたヒントや環境で、自分で釣り方を学ぶことだってありえます。
勉強でいうなら、1から10まですべて教え込んでしまって、子どもが自身が自分で考えたり工夫することや、
新しい発見をする喜びを奪わないようにするということです。
基本的な原理や、定理は変わらないわけですから、それを導きつつ、あとは、自分で考えさせる。
この子ならできるはずだ!という気持ちをもって。社会に出てからは、自分で考えて、自分のやり方を作り出せる頭脳が大切です。

テストの点数を上げる、志望校に合格するという短期的な目標を達成しつつ、
根底には自分で未来を切り拓く力を身につけさせたいという思いで教育にあたっていきたいです。

「別に魚じゃなくてもよくない? 私、作物を育てる方法考えてみるよ。」というような子どもが出てきたらたのもしいですね。

 

 

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