11月3日に行われました全国統一小学生テストの成績表が届きましたので、今週より返却しております。
ご家庭で見直しの時間をお取りください。
テストを受けただけでも立派なことですから、
決して叱らずに、これをスタート地点として、今後の取組みや目標設定など、
前向きな話し合いのきっかけとされてください。
指導上、わからないところがありましたら、授業の時にお持ちください。
また、塾生のテスト結果につきましては、特に低学年の健闘が光りました。
ソル学習塾より、小学1年生10名がテストを受け、
うち3名が福岡県TOP10位(福岡県1年生受験者総数約1000名)に入りました。
とても小さな塾ですが、子どもたちは、日々コツコツと小さな努力をたくさん積み重ねて、
すばらしい成果を収めてくれました。
本当によくがんばりました!
よく、「どうやったら全国統一テストでいい点が取れますか」と聞かれます。
この場を借りて、攻略方法についてお話ししたいと思います。
小学校高学年においてはすでに受験コースの学習で手一杯でしょうから、
主に、幼児・小学校低学年の保護者向けの内容になります。
最初に申し上げておきますが、全国統一テストでいい点をとれれば中学受験を突破できるかというと、
そもそも出題傾向が違いますので、そこはご注意ください。
さて、統一テストの問題をご覧いただければわかると思いますが、
全国統一テストは、塾に通っていない生徒も受験できるように、
いわゆる算数の特殊算はほとんど出題されていません。
算数においては、基礎計算力・図形センスを土台として、
さらに複雑な問題設定を理解し、粘り強く取り組む、『理解力と試行錯誤力』が必要です。
国語においては、あの圧倒的な文章量を時間内に読み、解答しないといけないので、
語彙力はもちろん、読むスピードも重要です。
それを踏まえての対策ですが、算数は週1コマピグマリオンをやっているだけでは高得点をとるのは難しいです。
なぜならピグマリオンは主に量感育成、図形のセンス育成を目的とした教材なので、
文章題がほとんど入っていません。
思考力を養いつつ、様々な問題設定に慣れるために、
算数オリンピックの過去問や市販のパズル系の問題集などを別にやる必要があります。
現在、土曜日にのみ開講している『算数オリンピックキッズBEE』のクラスでは、
算数ラボ、算数アドベンチャー、算数オリンピックの過去問、中学入試問題の過去問(主に図形問題)を取り組んでいます。
そういった思考力を補強する教材をしないと、上位には入れません。
国語は、1年生なら、普段から2,3年生ぐらいの読解問題を解く必要があります。
自分の学年より、2学年ぐらい上の問題です。
1年生が、1年生の問題集を解いていては統一テストではいい点は取れません。
圧倒的な国語力(スピードと語彙)がないと、時間切れで後半、失点してしまいます。
ただ闇雲に問題集を解かせるのではなく、
語彙や言葉のマンガ、DVD、図鑑、幼少期の読み聞かせといった日頃の土台作りに加え、
感覚的な読み方ではなく、論理的に読めるように、
論理エンジンキッズで、文章を論理的に追う力をつけることも必要です。
低学年のうちは、とにかく、手間暇をかけて、優しく、ほめながら、なるべくそばについて学ばせてください。
教え込む必要はありません。道具を使って、一緒に調べたり、考えたりしてあげてください。
知識も大切ですが、それ以上に学ぶ楽しさを伝えることが大切です。
問題を解くことが苦痛になっていないか、改めて接し方を振り返ってみましょう。
幼少期に威圧的なやり方で勉強をさせると、自立心・自我が芽生えたときに、強く反発することがあります。
子育てや仕事・家事に手いっぱいで、保護者も自由な時間が少なく、精神的な余裕もないかもしれません。
しかし、幼少期こそ、一番かわいい時期ですし、また人生で最も保護者の役割・影響が大きい時期です。
より良い接し方を学び、楽しい想い出を作りながら能力を伸ばしてあげてください。
そして、そのために一番大切なことは、
保護者がストレスを少なく、楽しめる日々を送ることです。
自分のストレスの原因を考えて、ご家族の協力を得たり、家事を手伝ってもらったり、
たまにはお惣菜ですませたり、時には欲しかったものを買ってみたり、自分自身へのご褒美を忘れないでください。
子どもを大切にするためにこそ、まずは自分を大切にしてください。
保護者の笑顔なしに、こどもは笑顔にはなれません。
長いようですが、将来、振り返ってみたとき、幼少期の子育ては一瞬の出来事と思えます。
中学生くらいになると、子どもに関わりたくても友達や部活動優先でなかなか関わることができなくなります。
少々長くなりましたが、統一テストの攻略方法と、日ごろの心構えのお話をさせていただきました。